時計界の3大複雑機構 トゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー について徹底解説

時計界の3大複雑機構 トゥールビヨン、ミニッツリピーター、パーペチュアルカレンダー について徹底解説

時計が好きな方や時計に興味がある方なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。

・トゥールビヨン
・ミニッツリピーター
・パーペチュアルカレンダー

この3つは時計界の3大複雑機構と呼ばれるもので、高級腕時計を購入する際に重要視するポイントの一つでもあります。

今回は、これら時計界の3大複雑機構について詳しく解説していきたいと思います。

高級腕時計の購入を検討している方はもちろん、高級腕時計に搭載される複雑機構に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

なぜ高級腕時計に魅了されてしまうのか

ロレックスなどの高級腕時計はファッションアイテムとしてはもちろん、そのブランド力の高さから資産価値に重きをおいて購入されることもある品物です。

資産として購入される品物ということは非常に需要が高く値崩れしにくいということになるわけですが、そもそもなぜ私たちはここまで高級腕時計に魅了されてしまうのでしょうか?

高級腕時計の魅力と言えば、デザイン性の高さや知名度の高さなどがあげられますが、本当に時計が好きな方々を魅了しているのは正確に時を刻むその機能性にあります。

高級腕時計の中には今回紹介する複雑機構と呼ばれるものが搭載されているモデルが存在し、あの小さな文字盤の中に計算し尽された複雑機構が息づく様子は圧巻です。

高級腕時計に魅了される多くの方は、複雑機構を伴うその機能美に惹かれているとも言えます。

腕時計の7大複雑機構とは

実は時計界には、3大複雑機構を含む7大複雑機構とよばれる機構が存在します。

腕時計の7大複雑機構は以下の通りです(うち太字は3大複雑機構)。

トゥールビヨン
ミニッツリピーター
パーペチュアルカレンダー
・スプリットセコンド・クロノグラフ
・パワーリザーブ・インジケーター
・レトログラード
・ムーンフェイズ

時計にこれらの複雑機構のうちのどれか一つでも採用されている場合、その時計は非常に高価なものになります。

そして、複数の複雑機構を搭載している場合、その時計は「グランドコンプリケーション」と呼ばれるようになります。

7大複雑機構の中でも特に重要視される3大複雑機構とは

そんな時計界の7大複雑機構の中でも特に重要視されるのが、下記の3つになります。

・トゥールビヨン
・ミニッツリピーター
・パーペチュアルカレンダー

この3つがいわゆる3大複雑機構と呼ばれるものです。

これら3つの複雑機構は7大複雑機構の中でも特に複雑度が高いとされるもので、時計を購入する際の大きなポイントの1つとなります。

では、これらの3大複雑機構はどういった機能を有したものなのでしょうか?

それぞれの機構について詳しくみていきましょう。

トゥールビヨン

時計技術の中でも特に難易度が高いとされる「トゥールビヨン」。

時計界の天才、アブラアム・ルイ・ブレゲ氏によって1800年代に発明されました。

トゥールビヨンは、重力の影響により時計の進みに狂いを生じさせないようにするための複雑機構です。

時計はさまざまな姿勢で使用するため姿勢差による時間の乱れがどうしても生まれてしまうものですが、トゥールビヨンを搭載した時計はこの姿勢差による影響をキャンセルするシステムです。

この技術の搭載は非常に難しいとされており、3大複雑機構の中でも特に搭載が難しいと言われています。

そのため、高級腕時計ブランドの製品ラインの中でもトゥールビヨンを搭載した時計は非常に高価なものが多くなっています。

トゥールビヨン搭載モデルはこちら

ミニッツリピーター

時計の3大複雑機構の一つである「ミニッツリピーター」は、時刻を音で知らせてくれる機構です。

一般的な時計の中の一部の時計やスマートウォッチには、文字盤や画面が光ったり点滅することで時刻を知らせるという機能を搭載したものがありますが、これはあくまでも現代の技術あってこそのものです。

はるか昔はこういった技術がなかったため、もっとアナログな方法で時刻を知らせる必要がありました。

そんな中で生み出されたのが、時刻を音で知らせる、すなわちこのミニッツリピーターという複雑機構だったわけです。

ミニッツリピーターは低音と2種類の高音、合計3つの異なる音で時刻を知らせてくれます。

具体的には、低音で時を、高音で15分単位を、さらに別の高音で1分単位を知らせてくれるようになっています。

一見簡単そうに思えるこの機能ですが、デジタルではないアナログな手法で製作される時計にこの機構を搭載するのは非常に困難で、100を超えるパーツの搭載が必要になるほどです。

そのため、ミニッツリピーターを搭載した時計はトゥールビヨン同様非常に高額となっています。

ミニッツリピーター搭載モデルはこちら

パーペチュアルカレンダー

その年に合わせたカレンダーを表示するというのはデジタル製品であれば特に珍しい機能ではありませんが、アナログ製品でその機能を実装するには非常に高度で複雑な機構が必要となります。

そしてそれを実現するのが、時計の3大複雑機構の一つである「パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)」です。

一般的な時計は毎年、あるいは毎月カレンダーの調整が必要になりますが、パーペチュアルカレンダーが搭載された高級腕時計は4年に一度の閏年も自動で調節する機構を備えていますので、わざわざ調整する必要がありません。

パーペチュアルカレンダー搭載モデルはこちら

腕時計の3大複雑機構が採用されている有名高級腕時計ブランド

そんな腕時計界の3大複雑機構ですが、ここからは各複雑機構を搭載しているモデルをご紹介致します。

トゥールビヨンを搭載した高級腕時計

3大複雑機構の中でも一際搭載するのが難しいと言われているトゥールビヨン。

搭載するのが難しいということもあって、トゥールビヨンを搭載している高級腕時計はそれほど多くありません。

ジラール・ペルゴ トライアクシャル トゥールビヨン

スイスを代表する高級腕時計メーカー「ジラール・ペルゴ」。

そんなジラール・ペルゴの数あるモデルの中でトゥールビヨンを搭載したモデルが、この「ジラール・ペルゴ(トライアクシャル トゥールビヨン)」です。

このモデルは非常に珍しい3軸のトゥールビヨンを採用したモデルで、さらに世界10本限定生産のモデルのため、非常に希少価値の高いモデルとなっています。

ヴァシュロン・コンスタンタン マルタ スケルトン トゥールビヨン ハイジュエリー

こちらは世界三大腕時計ブランドの一つ、「ヴァシュロン・コンスタンタン」からマルタ スケルトン トゥールビヨン ハイジュエリー。

トゥールビヨンだけでなく、280ピースのブリリアンカットダイヤモンドを使用した豪華な装飾にも注目です。

ミニッツリピーターを搭載した高級腕時計

時刻を知らせてくれるミニッツリピーター。

そんなミニッツリピーターを搭載したヴァシュロン・コンスタンタンとオーデマ・ピゲのモデルについてご紹介致します。

ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー ミニッツリピーター 永久カレンダー

こちらはヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニー ミニッツリピーター 永久カレンダー。

こちらのモデルは37mmと非常にコンパクトなデザインでありながら、ミニッツリピーターに加えてパーペチュアルカレンダーも搭載、3大複雑機構の2つを搭載したコンプリケーションモデルとなっています。

また50本のみの限定生産ということもあり、非常に希少価値の高いモデルとなっています。

オーデマ・ピゲ ジュール・オーデマ ミニッツリピーター ジャンピングアワー

世界三大腕時計ブランドの一つ、オーデマ・ピゲからジュール・オーデマ ミニッツリピーター ジャンピングアワー。

文字盤の前面はとにかくシンプル。

しかし、裏面にはスケルトン加工が施され、その機能美を十二分に堪能することができます。

パーペチュアルカレンダーを搭載した高級腕時計

カレンダーの日付設定を自動でおこなってくれるパーペチュアルカレンダー。

ここではパテック・フィリップのモデルをご紹介致します。

パテック・フィリップ グランド コンプリケーション パーペチュア ルカレンダー 5327G-001

18Kのホワイトゴールドケースが採用されたパテック・フィリップのパーペチュアルカレンダー搭載モデル。

39mmと小ぶりな時計でフォーマルなファッションにもぴったりの一本です。

パテック・フィリップ グランド コンプリケーション パーペチュアル カレンダー 5160G/500G-001

2016年の1年間のみ生産されたモデルで非常に希少価値が高いモデルとなっています。

時計全面に至るまで熟練職人による完全手作業の彫金装飾が施された大変美しいモデルです。

まとめ

私たちを魅了する腕時計の3大複雑機構。

あの小さなケースの中に先人の知恵によって生み出された機能とそれを実現するさまざまなパーツが複雑に配置されているかと思うと、思わず男心をくすぐられてしまいませんか?

一度手に取ってみて、その機能美を体感してみませんか?