ロレックス GMTマスター~デザイン性と実用性を備えたGMTマスター~[アンティーク仕入れ担当の時計図鑑 Vol.4]

ロレックス GMTマスター~デザイン性と実用性を備えたGMTマスター~[アンティーク仕入れ担当の時計図鑑 Vol.4]

お久しぶりです!アンティークの仕入れを担当しております、ジャックロードの高岡です。

今回はアンティーク ロレックスの中でも人気のGMTマスターをご紹介していきます。

ロレックス GMTマスターの誕生

GMTマスターが誕生したのは1950年代のこと。
陸のエクスプローラー、海のサブマリーナと、ヒット作を次々世に放ったロレックスが満を持して発表した「空」のシリーズでした。

初期モデルから現行品に至るまで大きなデザイン変更が行なわれていないことから、当時から確立されたデザインだったことが分かりますよね。

今でこそ人気のシリーズとなったGMTマスターですが、発売当初はサブマリーナほどの人気はなかったと言われています。
当時のビジネスシーンにおいて、赤や青といったカラーリングは派手すぎたのでしょう。

今回ご用意したのは80年代に発表された6本のGMTマスター。

同シリーズの中では第3世代に分類され、ちょうど過渡期にあたるモデルということになります。

そのため生産期間が短いものや年式によって細かな仕様変更が行なわれているものなど、アンティークウォッチファンにはたまらない魅力が詰まっているんですよ。

ロレックス GMTマスター イエローゴールド×ステンレスのコンビモデル

はじめにご紹介するのはこちらの2本。
イエローゴールド×ステンレスのコンビモデルです。
上が1981年製、下が1985年製の16753になります。
81年製のモデルは通称「フジツボ」と言われるダイヤルが特徴。
夜光インデックスが他のモデルよりも小さいことから、海外では「ニップレス」とも呼ばれています。

ロレックス GMTマスター Ref.16750 希少な「マット」ダイヤル

続いてご紹介するのはこちら。
上から1981年、85年、86年製のRef.16750です。
それぞれの経年による「味」が感じられるベゼルも魅力ですが、こちらもダイヤルにご注目。
年代が古いものに装着されているのは希少な「マット」ダイヤル。
さらにインデックスのメタルフレームと言われるフチが無く、現行品には無いフラットでシンプルな印象です。

ロレックス GMTマスター GMTマスターⅡの初期モデル Ref.16760

後にご紹介するのはこちら。
現行の「GMTマスターⅡ」の初期モデルにあたるRef.16760です。
1983年に発表されてからわずか5年ほどしか生産されず、今では市場で見かけることが少なくなってしまいました。
しばらくはGMTマスターとGMTマスターⅡが同時に生産されていたのですが、2000年頃を境にGMTマスターⅡのみになってしまいました。

ではそれぞれの違いは何なのでしょうか。
一番の大きな違いは、シリーズの特徴とも言える2タイムゾーン機構。

ベゼルを回転することで2つの時間を表示していたGMTマスターに対し、GMTマスターⅡは別の針での表示を実現。
これにより時計自体を傾けなくても2つの地点の時間を確認することが可能になりました。

発表当初は他のモデルより少しケースが厚く膨らんでいるように見えたことから「ファットレディ」や「ソフィア・ローレンさんに似ている」と比喩されていましたね。

どちらに対しても少し失礼な表現に思いますが、ロレックスやチュードルにはこうした俗称が多く、いかに時計ファンに愛されてきたかが分かります。

まとめ

アンティークウォッチ=コレクター商品という印象をお持ちの方も多いかと思いますが、今回ご紹介したモデルは全て普段使いにもおすすめなんですよ。

その理由は二つございます。

まず一つ目は、なんと言ってもデザイン性。
洗練されたGMTマスターのデザインの中にアンティークならではの風合いを楽しめることから、
ひと目惚れでご購入いただく事も多いように思います。
当店にも80年代のGMTマスターを愛用しているスタッフが数名いるんですよ。

二つ目は使い勝手の良さ。
アンティークの雰囲気を味わえる個体でありながらカレンダーの早送り機能を搭載しているのは
実用性を求める上で重要なポイントではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?

デザイン性、使い勝手共に優れたGMTマスター。
アンティーク好きな私としては眺めているだけで幸せな気分に浸れます。

アンティーク好きの方はもちろん、そうでない方も興味を持っていただき、アンティークならではの世界観を堪能するきっかけになれば幸いございます。