オメガ スピードマスター~完成された手巻きスピードマスター~[アンティーク仕入れ担当の時計図鑑 Vol.3]

オメガ スピードマスター~完成された手巻きスピードマスター~[アンティーク仕入れ担当の時計図鑑 Vol.3]

お久しぶりです!アンティークの仕入れを担当しております、ジャックロードの高岡です。

今回はみなさまご存知、オメガのスピードマスターに焦点を当ててみたいと思います。
クロノグラフの代名詞と言っても過言ではない、オメガを代表する人気シリーズのひとつですよね。
今回は現行モデルはもちろん、アンティークウォッチとしても支持され続けているスピードマスターについて少しだけ語らせていただきます。時計ファンなら知らない人はいないオメガ スピードマスター。

その人気と知名度を得るきっかけになったのは、やはりNASAの宇宙プロジェクトでしょう。
「月面に着陸した時計」としてご存知の方も多いはず。
当時NASAは宇宙における過酷な環境に耐える時計を選ぶべく、様々な耐久テストを行いました。
高温や低温、衝撃や振動など宇宙空間で想定される様々な条件に耐え抜き、プロジェクトの仲間入りを果たしたのがオメガのスピードマスターでした。

当時宇宙プロジェクトは国同士の競争が激しく多くの国民が関心を持っていたこともあり、スピードマスターの名が世界に知れ渡るのにさほど時間を要しませんでした。
現在でも宇宙飛行士の腕もとを見るとオメガのクオーツモデルが。
オメガを語る上で「宇宙」という存在は切っても切れないものと言えます。

それはオメガの広告戦略にも表れていると私は思います。
広告や限定コラボモデルにも宇宙を連想させる要素を取り入れ、「宇宙=オメガ」のイメージを定着させてきました。
本命のアポロシリーズやスヌーピー、銀河鉄道999などのコラボも印象的でしたね。

宇宙プロジェクトで名を馳せたスピードマスターは、これまでに数え切れないほどのモデルを発表してきました。
自動巻きやクオーツ、デジアナモデルまで、時代やニーズに応えた”派生モデル”を展開しています。

しかしその本家とも言われる手巻きのモデルは、長い歴史の中で大きなデザインの変更がされていません。
たとえばこちらの2つ。アンティークスピードマスターは1〜6の世代で分けられるのですが、こちらは4th、5thと呼ばれる個体。
よく似たこちらの2つですが、マニア心をくすぐる細かなディテールの違いが隠されているんですよ。 ダイヤル12時位置の「Speed Master」表記にご注目ください。
写真は上が4th、下が5thを撮影したものです。
5thは通称「下がりR」といわれ、「r」の部分が下に延びているのが確認できます。

12時位置でもうひとつご注目いただきたいのはインデックスの夜光部分。
4thと5thでバーの延び方に差があるのがお分かりいただけると思います。
他にもOMEGAマークのプリントなどの見分けるポイントがありますが、どれもごく僅かな変更点ばかり。

デザイン、サイズ、使い勝手の全ての要素が完成されているということなのでしょうか。
現行のモデルと比較しても大きな違いが無いスピードマスター。
伝統的なデザインの中にオンリーワンを表現したい方にとって、最高の選択肢ではないでしょうか。

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