ブレゲ BREGUET タイプXX TYPE XX 1st Generation

ブレゲ BREGUET タイプXX TYPE XX 1st Generation

「アンティークウォッチ」という言葉から、皆様はどのような時計を連想しますか?
多くの方はロレックスの時計を思い浮かべることでしょう。
しかし近年、ロレックス以外のアンティークウォッチにも注目が集まっているのです。
特に人気なのはダイバーズウォッチやパイロットウォッチなどのスポーツタイプのモデルです。
様々なバリエーションが発表されているスポーツモデルは個体数が少なく、 希少価値が高いものが多いのです。
今回はその中でも、とても珍しい時計をご紹介します。
おそらく、ほとんどの方が目にした事の無い時計でしょう。

長い歴史のあるブレゲのタイプXXの中でも 第1世代といわれるモデルです。
タイプXXというのはモデル名ではなく、フランス空軍のパイロットウォッチ規格でした。
耐久性や文字盤の色、視認性のよいアラビアインデックスであることなどが条件として挙げられました。
「ミルスペック」、つまり、軍用に耐えうる規格が「タイプXX」なのです。
現在、ブレゲの中では複雑機構のモデルとは一線を画す一般向けの「タイプXX」ですが、発売初期のモデルのため大変希少です。
もともと、生産数が少ないといわれておりながら、軍や実用で使用され70年近くたった今ではコンディションの良い個体を見つけるのは非常に困難になったためです。
1954年から発売されたタイプXXの初期モデルで、スチールベゼルを備えています。
また、タイプXXの特徴である帰針機構”フライバック”も備えています。

裏蓋にフランス軍の刻印が押されていないことから、おそらく民生用のモデルと推測されます。
特徴はなんといっても文字盤の色味です。
元は黒文字盤でしたが、経年劣化により深みのあるブラウンに変色しています。
この変化は時計愛好家にトロピカルダイヤルといわれ珍重されています。

ブラウンの文字盤としてデザインされたような、とても綺麗な色味ですよね。
実はこの変色に関して、詳しいことはほとんど分かっていません。
どのような条件でブラウンに変色するのか、生産時期は関係しているのか、
「希少」という事意外が謎に包まれた、コレクター心をくすぐるダイアルなのです。
まさに、アンティークウォッチならではの魅力といえますね。

このように、アンティークウォッチには、様々な謎を秘めたモデルが多く存在します。
そして、そんな時計と出会い、ご紹介できることを、時計販売員として嬉しく思います。
これからも時計が生み出す浪漫を追い続けていきたいですね。

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